「介護のISO」とは

「介護のISO」は、高齢者介護施設向けのISO認証取得支援サイトです。

老人ホーム、デイサービス、在宅サービス等の介護サービスを提供する施設・組織へISO9001、ISO14001認証取得のコンサルティングを提供しています。

介護施設へのISOコンサルティング実績が豊富な株式会社ウイズダムマネジメントが支援いたします。

介護施設にISOは必要か、不要か

「ISOのルールを作る」というISOの誤解

ISOはマネジメントシステムというルールを構築し、ルール通りに運用することで認証取得が与えられるのですが、ルールを構築する(ルールを作る)と聞くと、施設に新しいルールやISOが要求する難しいルールを導入しないといけないと考える人が多くいますが、それは間違いです。誤解です。

その間違いを実践している施設では

その間違いを実践してしまい、ISO用に作ったルールに振り回されて、「ISOは大変だ」「ISOなんて必要ない」と嘆いたり混乱している施設がいくつもあります。
そんな施設で働く職員の方は正に「介護施設にISOは必要ない」と思っていることだと思います。


ISOが求めている本当のルールとは

ISO9001の認証取得に必要なルールは、施設において日々活動していること、そのもののルールです。ISO用の難しいルールを作る必要はありません。その施設の普段通りの活動や仕事、業務のやり方が既にルールであり、それらは施設によって異なります。

ISO9001を取得するためには、何をするのか?
ISOを取得するためには次の4つのことを行います。

(1)日々の活動のルールを明確化する(※現在の活動を明確にする)
(2)ルールに従って活動する(普段通りの活動を確実にする)
(3)日々の活動において、間違いや問題がないかを確認する
(4)課題や問題を改善する

ISOが意図していることは、どんなレベルの施設においても、例えば優良とされる施設であっても、小さな間違いや問題、課題はあると考えています。

それぞれの施設において、問題や課題が見えやすくなったり、気づきやすい施設にして、改善すべきことを改善できる施設にしましょう。というのがISOが求めていることです。

ISOは決して難しいルールを作ることや、全ての施設で同じ水準の仕事をしなさい、と言っているのではありません。

ISO9001は「品質マネジメントシステム」と呼ばれる、施設の活動を明確にし、改善が実行できるためのシステム(仕組み)を導入するものです。

「介護施設においてISOは必要か、不要か」という問いは、「介護施設において改善の考え方や改善する仕組みは必要か」と問われているのと同じです。

しかし、「ISOは難しいルールを作るもの」と誤解してしまい、間違ったISO活動をしている施設がたくさんあります。

ISOのためのISO活動はやめましょう

先にも述べましたが、ISOを取得するからと言って、必要性のないISO用のルールに振り回されて「ISOは大変だ」と言っている施設は、ISOのメリットを感じるどころか、ISOが負担となって「ISOはいらない」と思っている介護職員も多いでしょう。

ISO9001の目的、目指していること

ISO9001は、施設における仕事上の職員の負担、ここで言う負担というのは仕事における間違いや行き違い、事故の発生によって施設で働く職員に通常以上の負荷がかかることと考えてください。

これら仕事上の負担は、改善を重ねることでそういった事象が少なくなり、職員の方々はスムーズに日常活動が行え、その分、ご利用者が満足するサービスを提供できる施設となることを目指すのが「ISOの目的」です。

なぜ、仕事での負担が発生原因、そして不満

介護の職場で負担となる間違いや事故は、多くの場合、職員の認識不足、コミュニケーション不足、教育不足、その他あらゆる仕事上の曖昧から生じることが多く、これらは介護職員が職場へ不満足を抱く原因でもあります。

ISOは良い職場環境をつくる国際規格と言っても良いかもしれません。

ISOのための余分な、余計な活動をする規格ではなく、仕事をしやすい職場づくりの改善を目指す規格です。ルールが負担となっているなら、ルールに問題があり、そのルールは改善すべきです。

ISOはいらないというのは改善どころか、後退かもしれません。

改善と言っても簡単にできることばかりではありません。改善には働く職員の努力も必要であり、その改善を実行しなければ働きやすい環境は生まれません。