大企業が今からISO9001を取得する、シンプルに取得するための考え方

ISO取得する企業規模ですが、最近は2人~5人ほどの企業での取得も多いですが、一方、大企業からのISO9001取得依頼も増えています。

大企業が今からISO9001取得?と思われる人もいるかもしれません。
確かに大企業でしたらISO9001はとっくの昔に取得しているのが当たり前だと思います。

現在、ISOコンサルティングのご依頼をいただくのは大企業の中でも、新規事業部からのコンサル依頼です。

ISOコンサルタントのご紹介(料金)

はじめに、当社ISO支援ネットのプロフィールをご紹介します。
当社は、全国の企業に、業種関係なくISO9001とISO14001認証取得の支援をしています。
コンサルタント料金は組織人数による全国一律料金、出張費の請求はありません。
コンサルティング料金をHPで公開しているのでご覧ください。

社員2名からのコンサルティング料金


大企業が今からISO9001を取得する理由

さて、大企業のISO9001取得の話ですが、
世の中の移り変わりが激しい時代となり、大手企業もその変化に合わせて柔軟に組織編成を行っています。

新規事業を立ち上げたり、伸びている製品分野を1つの事業部門として独立させたり、M&Aで新規事業に参入したり、今の時代、組織の変化は必須です。

従業員が何千人、何万人といる大企業のISO取得においては、工場ごとや拠点ごと、事業部門ごとに認証取得をしているケースがよくあります。

新しい事業部が立上り運営されていき、他の既存の事業部門と同列に取扱われるようになると、他の事業部は全てISO9001を取得しているのに、その新規事業部だけがISO9001を取得していないということに話が及ぶようです。

そこで会社からは「すぐにISO9001を取得しなさい」という流れになるようです。

大企業であってもISO9001取得をしないという会社もありますが、それは少数派で、製造業を中心に多くの大企業ではISO9001取得は当たり前になっています。

取得を指示されたISO担当者は大変か

会社からISO9001を取得しなさいと指示のあった新規事業部の担当者は大変です。
「あの昔の事業部でやっていたISO9001をこれから自分の事業部でも取得しないといけないのか」となると大きな負担を感じられると思います。
しかも、新規事業部であれば他の事業部門のように文書や体制が整っている訳ではありません。しかも、人手の余裕もありません。

これから新たにISOを取得するとなると、多くの場合、そのISO担当につくのは新規事業部の品質保証の方です。

昔とは異なるISO9001取得の負担

そうは言っても会社の指示であるISO9001取得から逃れる訳にはいきません。
ISO9001取得のために色々と情報収集をすると、2024年の現在では、昔やっていた大変なISOではなく、もっと簡単にシンプルに取得できるという情報にたどり着くのだと思います。

大抵そういう方は、新規事業部に配属される前、他の事業部門でISO9001に関わっていたり、ISOはどんなことを取組まないといけないのか見聞きしていたり、ISO審査に対応したことがあったりと、ISOに関して大なり小なり知識があって、それを自分が所属している新規事業部で一からやならないといけないと思うと、ただでさえ通常業務が忙しいのに、正に途方に暮れるという状態になるかと思います。

そんなシンプルに負担なくISO9001を取得できると発信している当社・ISO支援ネットにも、大企業の担当者からお問合せをときどき頂戴し、ISOコンサルもご依頼をいただいています。

負担はないと判っても、社内の不満や反対意見が

大企業の新規事業部門でのISO9001取得について、担当者も一旦は途方に暮れていましたが、ISOの最新情報を収集して簡単に取得できることを自身では理解しても、自分以外の新規事業部内の各部門の管理者、スタッフは、まだそのことを理解できていません。多くの社員がISO9001と言えば、昔の大変なISOをイメージしています。

そんな中「自分たちの新規事業部でもISO9001を取得するぞ」とアナウンスされると、たただでさえ新規事業を安定させるのに必死であるのに「ISO取得なんて、そんな大変な事をやっている暇はない」と大ブーイングです。

「立ち上がったばかりの事業で人手も足りないのに、そのうえISOなんて出来るか」そんな声が実際に担当者まで届くことは普通で、声には出さなくても、ISOに反対するネガティブな気持ちや雰囲気に事業部内が包まれていることがわかります。

ISOのネガティブイメージを払拭させるのもコンサルの一部

私もISOコンサルタントとして、そんな大企業に初めて訪問する際は、皆さんのネガティブな感情を全面に受けたり感じたりすることが普通です。

なので、コンサルタントの最初の仕事は、皆さんのそんなISOに対するネガティブ感情やISOに関する誤解、それを解いたり和らげたりすることからISOコンサルが始まります。

「現在のISO9001は昔のような、大変なルールに縛られたり、大量の文書や記録を作る必要はありません」

「現在の仕事のやり方、新しい文書を用意したりせず、現状のままでISOを取得することができます」

「ISO審査についても、審査機関さえしっかり選択すれば重箱の隅をつつかれるような審査にはなりません」

そんな説明をさせていただき、「そうなんだ」とスムーズにご理解いただいたり、そんなこと言っても、ついこの前に所属していた他事業部で「大変なISO審査を受けて、審査員からあれしろコレしろ」と言われたんだとご自身の実体験から中々信じていただけず不信感に包まれつつ、スタートする場合もあります。

昔と違うシンプルなISOに不安や疑問も

しかしながら、ISOコンサルを続けていくなかで、「前の事業部のISOではこうだったんだけど」という質問に都度丁寧に対応していくと、ISO取得やISO運用にもいろんな考え方ややり方があるのだと少しずつご理解が広まっていきます。

よくあるご不安としては、新規事業をされていると、他の事業部のように要領書や手順書などの文書が整っていないことも多く「こんな文書のない状態でISOは取れるのか」「今から昔使っていたような文書を作らないといけないのか」

そんな文書に関するご質問もよくありますが、現在のISO9001は昔のように何でもかんでも文書を作らないといけないということはありません。

文書に代わって、どのように仕事を進めているか、仕事のやり方を説明ができれば最低限、問題はありません。

このように「現在はシンプルに取得できる」とは言っても、あまりにも以前に所属していた事業部のISOとは全く違う状況で、「はたしてこれでISO取得ができるのだろうか」、最後まで不安や疑問を抱く方もいらっしゃいます。

しかしながら、どの大企業も審査を受けて無事にISO取得していただいています。

ISO取得ができて初めて「あのコンサルタントが言っていたことは本当だったんだ」と思っている人も中にはいると思います。

大企業がゆえにISO9001の多少の知識がおありで、そのせいでISO取得に関して不安を持たれるケースもよくあります。

「これまでに見聞きしたISO情報は一旦おいて、まっさらな頭でお話を聞いてください」

大企業の方々にはそんなことを添えてお話させていただくこともよくあります。

当社がISOコンサルをした大企業の一例

ご参考までにここ数年でISOコンサルタントのご依頼をいただいた企業の概要を紹介します。

コンサル先の企業名は誰でもご存知の有名企業ですので公開できませんが、
企業規模について、年商は企業全体では2000億~1兆円ほどの組織、
業務内容は、次のような業種です。

・医療機器製品の開発
・自動車関連製品の開発製造
・化学品の製造
・システム開発
・エネルギー機器の開発製造

ご支援した企業のエリアは、東京、千葉、大阪、岡山、福岡です。

[この記事を書いた人]
長谷川 順  ISOコンサルタント、株式会社ウイズダムマネジメント代表。
1975年 京都府生まれ。現在、東京と関西を拠点に全国コンサル訪問を展開中。26歳で現職の経営コンサルティング会社に転職し、2004年・29歳のときに「ISO支援ネット」事業を立ち上げ、自ら全国の企業に訪問しISOコンサルティングとISO研修を提供、継続中。わかりやすく実践的なISOを提唱。ISO9001及びISO14001審査員補(JRCA登録)。

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[動画]ISO9001取得「活動・費用の負担は?」

ISOは大変、それは古い時期に取得した企業の話。古いやり方で取得した会社は今も負担と苦労が続いています。しかし、最新のISO9001は負担なく取得できます。その最新情報を説明します。


[動画]「ISO審査の話」これで審査準備はもう不要

ISOの審査が大変で「やめたい」という企業もでるくらい審査は恐ろしい?(ブログ:やめた企業)。しかし、審査の意味がわかれば、審査準備も不要で、審査の目的を理解したら全く恐くありません。


[動画]ISO9001取得の意味、目的、効果

正しい理解をすれば、ISO9001の負担はありません。本来、ISO導入は会社にとって負担どころか、会社が良くなるプラスの効果が働くものです。決して間違った負担のあるISOにならないように。



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