福島県にてISOの内部監査員研修を実施しました

化学品メーカーの工場にてISO14001:2015の内部監査員研修を実施しました。

ご依頼いただいたのは東京に本社のある化学品メーカーで、こちらの福島県の工場にてISO14001:2015の内部監査員研修を実施させていただきました。

福島県にはISOの内部監査員研修などで何度も訪れていますが、いつも感じることはその広さ。


(こちらの写真は、内部監査の演習をしているところです)

 

ISOコンサル・研修の詳細・料金はホームページでご案内しています。ISO支援ネット福島県でISOコンサルティング、内部監査員研修

 

内部監査員研修で企業を訪問するときは、初めてお伺いする企業が多く、その場合、事前に地図を見て、会社の位置や行き方を調べるのですが、福島県は47都道府県の中でもトップクラスの広さだと感じていました。

そんなことを思っていたので、ネットで福島県の面積を調べました。その結果、北海道、岩手県に次ぐ第3位の面積でした。やはり思っていた通り福島県は広いです。

 

今回、内部監査員研修で訪問した企業様は、福島駅よりタクシーで行ける圏内のところに工場がありました。

まだまだ新しい工場で、今回、会社としては既に認証取得しているISO14001について、規格改正された2015年版への移行の機会に、福島工場も認証範囲に加わるということで、内部監査員を養成するための研修でした。
そのため、研修の内容も2015年版の内部監査員研修を実施させていただきました。

 

ISO14001の内部監査員研修では、いつもお話しさせていただくことですが、環境マネジメントシステムの取得の意義です。

株式会社などの法人は営利目的で事業を行っていますが、法人としての社会的責任として環境に配慮したり、環境法規制を順守することは、現代では当然として果たすべき事項となっています。

しかし、環境活動というのはお金がかかると思っている方も多いようで、品質マネジメントシステムと比較して、ISO14001を取得する必要性を感じていない企業の方も多くいらっしゃるようです。

確かに、環境活動はお金がかかります。

例えば、単純に太陽光パネルを設置したり、会社で保有している車両をハイブリッド車や電気自動車に代えていくといった場合、そういった環境活動は設備投資が必要でお金のかかることです。

しかし、ISOの規格は、お金をかけた環境活動を要求しているわけではありません。

今回、ISO14001は2015年版という規格に改正されました。変更点の1つとして、経営と一体化した環境マネジメントシステムの運用が規格要求として明確に記載されました。
(要求意図としては、以前の版から経営と一体化して運用して欲しいという考えはありましたが)

ISO14001を取得して環境マネジメントシステムを導入している企業様、または、これからISO14001を導入しようと考えている企業様には、是非、経営にメリットのあるISO14001にしていただきたいです。

私が研修などでよく話すのは、「無駄をなくす」ことや「効率アップ」が環境に良い活動であると、話をしています。

もしくは、売上をあげたり、新規契約を増やすことも環境に良いことであるかもしれません。といったことを話します。

売上を増やすこと、モノを多く生産することは環境に負荷をかけていることかもしれませんが、ISOは生産量を少なくしろと言う規格ではなく、環境マネジメントシステムを導入し、より良い仕組みを構築し、改善し、環境影響を少なくすることを求めています。

人間も赤ちゃんとして生まれたときは、小さな消費活動で、小さな排出しかしませんが、やがて成長し大きくなるにつれ、モノを沢山消費したり、多くのエネルギーを使い、多くのゴミを出すようになります。

ISOは企業の成長を否定するものであはりません。どちらかと言えば成長を応援しています。

環境に配慮した企業になってほしいというのが、ISOの願いです。

例えば、5人家族の家が2つあるとします。

環境意識の高い5人家族と、環境に全く無関心の5人家族が存在していた場合、経済的なメリットが多いのはどちらの家族でしょうか。

いろんな可能性があるので、一概にどちらがとは言えず、正解はありません。

環境活動はお金がかかることもあるので、環境意識の高い家族の方が出費が多いことも考えられます。

しかし、同じ夕食を作るにしても、エネルギー効率を考えた調理や時短料理に励んだり、野菜の皮や魚の骨などを有効活用することができれば大きな経済的なメリットがあります。

子供もテレビを見る時間にルールを設けたり、勉強も集中して効率よく勉強することで、エネルギー消費量が変わるのはもちろん、子供の成長にも良い影響があります。

家族が揃って食事をすることや、お風呂も家族が一緒に入ったり、連続して入浴することも環境に良い活動です。家族のコミュニケーションという意味でも良いことかもしれません。

その他、当然、ゴミを分別することや、お風呂の残り湯を活用することなどなど、いろんな工夫をすることで経済的や時間的なメリットが沢山できます。

企業で環境活動をするときも、この5人家族のように、環境にも有益で、家族にとっても有益である活動であってほしいのです。

単なる環境活動ではなく、自社に良い環境活動を目指してください。

いろんな工夫をすれば、売上を増やすことも環境活動になります。

福島県でのISO14001内部監査員研修の話が、いつの間にか、家族の話になっていました。

当社、ISO支援ネットでは、福島県はもちろん、東北一円でISOの内部監査員研修を行っています。

ISO9001とISO14001の内部監査員研修をお考えの企業様は、是非、ご検討ください。

青森県、秋田県、岩手県、山形県、宮城県でも研修を実施します。

研修料金や研修の詳細は、ホームページをご覧ください。下の「ISO支援ネット」をクリックください。

 

ISO支援ネット

 

[この記事を書いた人]
長谷川 順  ISOコンサルタント、株式会社ウイズダムマネジメント代表。
1975年 京都府生まれ。現在、東京と関西を拠点に全国コンサル訪問を展開中。26歳で現職の経営コンサルティング会社に転職し、2004年・29歳のときに「ISO支援ネット」事業を立ち上げ、自ら全国の企業に訪問しISOコンサルティングとISO研修を提供、継続中。わかりやすく実践的なISOを提唱。ISO9001及びISO14001審査員補(JRCA登録)。

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