ファブレスメーカーでのISO9001取得のコンサルティングが増えています。
最近では、工場のないファブレスメーカーもISO9001を取得するニーズが出てきてています。
理由は2つあると思います。
1つは、ファブレスメーカーの数が増えていること。
近年、工場を持たないメーカーが増えていますね。企画や開発設計を自社で行い、製造部分は、外注に依頼したり、海外の工場で製造するといった事業をしている企業が増えています。
工場をもたないことで、資金や資源的にも気軽に事業が立上げられること、アジアを中心に製造を依頼できる工場が増えていることも関係があると思います。
もう1つの理由は、
ファブレスメーカーの増加に伴い、ファブレスメーカーと大手企業との取引きが増加していること。
ファブレスメーカーの企画力、開発力、生産力(生産ネットワーク)が高くなって、大手企業と取引きが増えています。
これまで当社に認証取得のコンサルのご依頼があったファブレスメーカーのほとんどが、大手企業と取引きをするにあたり、ISO9001が必要になったとのことでした。
日本国内の製造業では、大手企業と直接取引しているメーカー工場では、そのほとんどがISO9001を取得していると思います。
大手企業では、商社に対してもISO9001の取得を要求しているケースがあるので、ファブレスメーカーにもISO取得を要求するのは必然の流れかと思います。
認証取得の方法、品質マニュアルの作成
製造工場をもたないファブレスメーカーがどのように品質マニュアルを作成し、ISO9001を取得するのか...
ISOはどんな業種業態でも取得できるシステム規格なので、各企業の事情に合わせてシステムを構築することになります。
なので、工場がない自社の活動そのままをシステム構築(ルール化)すれば良いだけです。品質マニュアルはどんな業態の企業でも問題なく作成できます。
システム構築について、当社のコンサルティングではお客様の既存の仕事のやり方をそのままルール化(マニュアル化)することを方針としているので、新しい特別なシステム(ルール)ができる訳ではありません。
品質マニュアルを作成する際も、仕事のやり方をヒアリングした上で代理作成します。
「明日からこの品質マニュアルの通りに仕事をしてください」といった新しいルールを押し付けるようなことはありませんのでご安心ください。
[この記事を書いた人]
長谷川 順 ISOコンサルタント、株式会社ウイズダムマネジメント代表。
1975年 京都府生まれ。現在、東京と関西を拠点に全国コンサル訪問を展開中。26歳で現職の経営コンサルティング会社に転職し、2004年・29歳のときに「ISO支援ネット」事業を立ち上げ、自ら全国の企業に訪問しISOコンサルティングとISO研修を提供、継続中。わかりやすく実践的なISOを提唱。ISO9001及びISO14001審査員補(JRCA登録)。
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正しい理解をすれば、ISO9001の負担はありません。本来、ISO導入は会社にとって負担どころか、会社が良くなるプラスの効果が働くものです。決して間違った負担のあるISOにならないように。
ISO9001コンサルティング料金(人数別の料金表、社員2人~80人)