ISO9001とは、国際標準規格の中のシステム規格である「品質マネジメントシステム」のことです。
コンサルティング先で、この9000という番号について質問を受けることがたまにあります。
国際標準規格の中でISO9000シリーズというのがあって、ISO9001や9003、9004という番号がついた規格があります。
ISO9001は品質マネジメントシステムの要求事項が書かれた規格です。
各企業はこのISO9001の要求事項を満たしたシステムを構築して、運用して「ISO9001認証取得」ということになります。
他のISO9003は品質マネジメントシステムの用語集で、ISO9004はシステムの指針が書かれておりガイドブックのような内容です。
話は戻ってISO9001とは、ということですが、
先にも書いていますが、品質マネジメントシステムの要求事項が書かれた規格です。品質マネジメントシステムとは、製品やサービス提供を行う組織に対して、営業や設計、購買(仕入)、製造、納品するまでの一連の活動に対して、「ここのプロセスではこの様なことをしなさい」というような要求事項が書かれています。
その要求事項をどのように満たすか、組織はあらかじめ品質マニュアルという文書を作成し、要求事項を満たす方法をシステム化(ルール化)して、そのシステム通りに運用することを求められています。
品質マネジメントシステムの思想であり最大の目的は、「顧客満足」と「継続的改善」です。要求事項通りのシステムを構築して運用することにより、顧客満足志向の企業であること、継続的に改善を行える企業であることを目指しています。
規格には様々な要求事項が書かれていますが、それらは全て顧客満足あるいは継続的改善のための要求です。
コンサルティングをしていると、「ここの規格の要求に対してはこのやり方で審査に通りますか」という質問をよく受けます。
「いいですよ」とか「もうちょっとこうした方がいいです」という回答をしますが、その判断基準はお客様が納得してくれるか否かです。
[この記事を書いた人]
長谷川 順 ISOコンサルタント、株式会社ウイズダムマネジメント代表。
1975年 京都府生まれ、中学から東京、埼玉で暮らし、26歳で関西の経営コンサルティング会社に転職、現職。2004年にISO支援ネットを立ち上げ、全国にてISOコンサルティング、ISO研修活動を継続中。わかりやすく実践的なISOを提唱。ISO9001審査員補、ISO14001審査員補。