ISO9001のコンサルタント活動の話です。
最近、10人前後の企業のISO9001取得のコンサルティングをすることが多くなってきました。
先日、2020年2月に認証取得された企業も従業員人数が10人ほどの会社でした。
最近の取得理由の傾向として、得意先の要請でISO9001を取得することになったという企業が多いのですが、今回コンサルティングをした企業は、社長自ら自社の企業価値を高めるために認証を取得したいということでした。
当初、取得理由をお聞きして「ええ、そうなんですか?」驚きもありましたが、最近では珍しい理由なので、とても素晴らしい経営者、会社だと強く感じました。
当社・ISO支援ネットにコンサルタントのご依頼をいただいたのは、インターネットでコンサルタントを探していたところ、当社のホームページをご覧いただき、内容や価格がわかりやすかった。というお話でした。
(ISO支援ネットのコンサルティング料金表)
当社は営業訪問をしていない分、ホームページに力を入れているので、ホームページの内容を評価していただけるのは本当に嬉しいです。
さて、こちらの会社ですが、建築関係の会社で、規模が10人なので社長自らも営業活動を積極的にされていて、とても忙しい会社でした。
ISOの取得に向けての準備がはじまり、コンサルタントが訪問するときは、毎度、社長と、事務担当、現場担当の3人が集まっていただき進めました。
会社で何かあったときは、いつも3人でミーティングをして情報共有をしたり、決定をしているということで、従来からとても良くコミュニケーションが取れているようでした。
また、仕事の受注状況、進捗状況は自家製のエクセルフォームで一元管理されたファイルがあり、全ての情報を逐一、ファイルに追加更新していくという管理方法で、仕事の計画と過去の記録がまとめられていました。
すごくシンプルな管理方法ですが、無駄のない分かりやすい方法で、ISOコンサルタントのヒアリングにて、これら管理方法と状況を知ったとき、ISO9001取得は全く問題ない、このままの仕事のやり方で充分に認証取得できると感じました。
当社は品質マニュアルの代理作成をしているので、ヒアリングで聞いた従来の仕事のやり方をほぼそのまま「品質マニュアル」に起こすことで、とてもスムーズに準備が進み、無事に認証取得をすることができました。
今回、10人の会社のISOコンサルタントを担当させていただきましたが、
小規模企業の方々は、小さい会社にはISOは難しいと思っている方も多いと思います。
しかし、今回、コンサルタントを担当した10人の会社のように、小さい会社こそISO9001は取得しやすいです。
また、取得することで、これまで何となく自然と進めていた仕事が、システム化(ルール化)して明文化されます。(仕事のやり方は変わりません)
そのため、きっちりとした仕事をしている会社であると、社内的には自覚ができ、社外的には主張ができ、
小さい会社ことISO9001を取得するメリットが大きいと思います。
[この記事を書いた人]
長谷川 順 ISOコンサルタント、株式会社ウイズダムマネジメント代表。
1975年 京都府生まれ。現在、東京と関西を拠点に全国コンサル訪問を展開中。26歳で現職の経営コンサルティング会社に転職し、2004年・29歳のときに「ISO支援ネット」事業を立ち上げ、自ら全国の企業に訪問しISOコンサルティングとISO研修を提供、継続中。わかりやすく実践的なISOを提唱。ISO9001及びISO14001審査員補(JRCA登録)。
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正しい理解をすれば、ISO9001の負担はありません。本来、ISO導入は会社にとって負担どころか、会社が良くなるプラスの効果が働くものです。決して間違った負担のあるISOにならないように。
ISO9001コンサルティング料金(人数別の料金表、社員2人~80人)