ただいま北海道の建設会社でISO9001認証取得のコンサルティングをしています。
土木工事の事業をされている10数名の工事会社さんです。
順調にコンサルティングも進み、もう審査を受ける手前の時期となっています。
当社は全国の企業を対象にISOコンサルティングを提供しているので、北は北海道から、南は九州まで訪問しています。
先日も、愛知県の企業を訪問した後に福岡へ、その後、福岡空港から札幌の新千歳空港に行くという出張スケジュールでお客様の訪問をしていたところです。
全国、どこにでも訪問しているのですが、北海道となると気持ちは新鮮です。
訪問する地域はどうしても企業数が集中しているエリアとなり、関東や東海、関西からのご依頼をいただくことが多いからです。
今回は、3月の雪が残る北海道でコンサルティングが始まったのですが、ISO審査の頃には、北海道の木々が青々と茂り、季節の移り変わりに触れ、北海道の自然の豊かさを実感しました。
さて、今回、北海道でコンサルティングをしている土木工事会社さんですが、ISO9001取得の目的は、公共工事の入札に参加しているため、会社の評点を上げるためにISO9001の取得に踏み切られました。
一般的にISO9001取得が難しいというイメージをお持ちの方も多いのですが、それは10年前、20年前に取得された企業の話で、2021年、現時点で今から取得される企業にとっては、とても取得しやすい規格に変化しています。
変化しているのは、国際規格自体が改正されていますし、コンサルタントや審査機関のISOに対する解釈も変化しつつあります。
中でも、公共工事を請け負っている建設会社さんにとっては、特に取得しやすい規格かと思います。
それはなぜか、ISOはルールを定めて、ルール通りに仕事をしようと言うのが基本の考えです。
公共工事の入札に参加して仕事を請け負っている企業なら、当然、北海道や市区町村の指示やルールに従って仕事をしているはずです。
ほぼ、今の仕事の流れのまま、ルール化(マニュアル化)をすれば、難しくなく取得が可能です。
いまコンサルティングをしている工事会社さんも、仕事内容をヒアリングさせていただき、当社にてマニュアルを代理作成しましたが、これまで通りの仕事のやり方で問題なく取得していただけそうです。
10年前、20年前だとISO取得のハードルが高かったのは、
「ISO9001を取得するためには、こんなルールを導入しないといけないよ」
という固定概念が強く存在し、それらをコンサルタントも審査機関も、その固定概念に従っていたからです。
その気難しい固定概念は、解き放たれつつ(※)あり、柔軟なコンサルタント、柔軟な審査機関を選定すれば、ISO9001認証はとても取得しやすい規格となっています。
北海道でのISOコンサルティングも順調に進み、終盤となりかけた頃、またまた北海道の別の企業からISOの内部監査員研修のご依頼をいただきました。
夏が過ぎた頃に研修を実施させていただく予定です。
今年の北海道の夏は、とても暑かったですね。朝夕はやや涼しくも感じましたが、日中は東京や関西と変わらぬ暑さでした。
今度、研修をさせていただく頃は、少し涼しくなっていて、また、別の北海道の顔を見ることができるかもしれません。
[この記事を書いた人]
長谷川 順 ISOコンサルタント、株式会社ウイズダムマネジメント代表。
1975年 京都府生まれ。現在、東京と関西を拠点に全国コンサル訪問を展開中。26歳で現職の経営コンサルティング会社に転職し、2004年・29歳のときに「ISO支援ネット」事業を立ち上げ、自ら全国の企業に訪問しISOコンサルティングとISO研修を提供、継続中。わかりやすく実践的なISOを提唱。ISO9001及びISO14001審査員補(JRCA登録)。
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正しい理解をすれば、ISO9001の負担はありません。本来、ISO導入は会社にとって負担どころか、会社が良くなるプラスの効果が働くものです。決して間違った負担のあるISOにならないように。
ISO9001コンサルティング料金(人数別の料金表、社員2人~80人)